| ABOUT ABC | CONTACT |
<< 2011/12/18 12月定例会&ゲーム二次会 | TOP | 年末を迎えて >>

ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作を遊んでみた!

2011.12.20 14:53 Tuesday | レビュー

まずはじめに。

とてつもなく今更感の漂うエントリーです。実はコレ、かなり前に書いた原稿でしたが、校正する前に多忙となってしまい、そのまま放置されていました。時間が出来てからも、いつ校正してアップしようかと迷っている間にどんどん時間が過ぎ…。でも、折角みなさんに協力いただいた企画だったのでこのまま風化させてしまうのはもったいないので、年末のこの時期にアップすることにしました。

 以下、5ヶ月ほど前に書いたものです。そんなに昔ってほどでもないのに既に懐かしさがw

- - - - - - - - - - - - - - - - -

先日、ドイツ年間ゲーム大賞及びエキスパートゲーム大賞にノミネートされた作品だけを遊ぶ、というゲーム会を行い、それぞれのゲームについて10段階の評価と簡単なコメントをいただきました。その後も定例会等の機会に同様の試みを行い、その集計が出来ましたので発表したいと思います。

なお、評価基準は各人にお任せしています。単純に自分が面白いと感じたかどうかで判断する方もいれば、コンポーネントやアートワークまで含めたトータルとしてのゲームの出来で判断される方もいらっしゃると思います。平均的な点数がいくつになるか、というのもまちまちで、甘めの点数、その逆の点数など入り乱れてます。なるべく多くの人に遊んでもらった方が、公平な評価となるハズですが、小規模ボードゲームサークル内での企画ですからそうそう思い通りにはいきません。

ですからこれらの評価は決して絶対的なものではなく、あくまでほんの一例で、もしかしたら参考とするに値しないかも知れない程度のものだということをまず始めにお断りしておきます。遊んだ時のメンバーや、ゲーム展開、その場の雰囲気等で、評価は簡単に上下してしまうものだと言うことを念頭におきつつ、お読みいただければ幸いです。


まずはゲームリストです。

ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品
・クワークル(大賞受賞作品)
・禁断の島
・アサラ

ドイツ年間エキスパートゲーム大賞ノミネート作品
・世界の七不思議(大賞受賞作品)
・ストラスブール
・ランカスター

上記6作品に加えまして、独断と偏見により以下の2作品もゲスト参加。
・トロワ(ポルトガル年間ゲーム大賞受賞作品)
・銀河帝国の興隆(フェドゥッティ年間マイゲーム大賞受賞作品)

トロワはともかく、なぜ銀河帝国?って声が聞こえてきそうですが、この企画に便乗して遊ぶ機会を増やしたかったってのは内緒…。


では早速いきます!
☆クワークル 6.111 / 9
8点rinrin特に文句なし。
7点水性お手軽にできるのがいいかな?
7点chaga引きが片寄るとキツイ。ダウンタイムが長いので時間を決めた方が良い。
7点djルールもシンプルだし、全て木製というのも好感が持てる。ダウンタイムが長くなりがちではあるが、よくまとまったゲームという印象。ただこれが大賞受賞作に値するかというと、他にもいいゲームがたくさんあるだけに疑問が残る。プレイ感が頭脳絶好調に似ているが、あちらの方が上。得点ボードが入っていないので、何かで代用するかメモしていくしかないのは、アメリカ産ゲームの至らなさを感じる。
6点カンドリ2人ではほぼ運ゲー。バランス的に天才(頭脳絶好調)の方がいい。
6点hata他のプレイヤーを止めはじめるとゲームの進行が悪くなる。
6点ave運7割のゲームで引きが悪いと面白くない。時間制限10秒とかにすれば良いかも。
5点ksドミノ+天才?
3点ABB引きによりすぎる。


☆禁断の島 5.143 / 7
6点rinrinアクションでカード引き追加が欲しい。
6点hata水没カードの引きによる所が大きい。ゲーム毎に島の配置が変わるGood。
6点djゲーム自体はよく出来ているのだが、元となったパンデミックの存在があまりにも大きいし、それに比べると難易度云々ではなく面白さが半減していると思う。同じシステムなのに緊迫感に大きな差を感じてしまう。タイルで島を作り、それを裏返したり除去することで島が沈んでいく表現は秀逸。財宝が無駄に豪華な作り込みになっている点とか、見るべきものはあるのだが…。
5点chagaパンデミックの方が良い。
5点aveほぼパンデミック。協力ゲームだと点数はこれくらいになるかも。
4点ksパンデミック?
4点ABB運任せ。


☆アサラ 7.800 / 5
10点djカード+ワーカープレイスメントという合わせ技の妙味で新鮮さを感じる。カードをボード上のあちこちに配置するとどうしても場所をとってしまうのが難点ではあるが、とてもよくまとまっているゲーム。折角塔が題材になっているので、立体的に伸びていかないのが残念。タイルではなく木駒を使って表現できなかったものか?デザインに凝ることは出来ないが、色をつけて袋ヅモにすればいけると思う。
9点rinrin勝ったので+α。相手の邪魔をするのが楽しい。
9点ave他人の動きに合わせて考えることが多く結構好き。
6点hata意外とやれることが少ない。作りはしっかりしていると思う。
5点ABBいかに無駄をなくすか。


☆世界の七不思議 7.333 / 9
9点水性ルールが結構シンプルでサクサク進むのに、両隣のプレイが思った以上に自分に影響するのは、毎回違った展開になって面白いと思います。ただ、カードが沢山並ぶため場所をとるので減点1です。
9点djカードの種類も多いし説明しなくてはならないことも多いのだが、とても軽く感じてしまうゲームで、エキスパートゲーム大賞にノミネートされたのが不思議。システム自体は単純で運要素もかなり大きなウエイトをしめるくせに評判がいいし、実際面白く感じる。やはり画期的なゲームだと思う。ただ、pc用で何度も遊んでしまったために少々飽き気味。
8点aveダウンタイムが少ないのでシステムが良い。
8点カンドリ大人数だと戦略性がないが、サクサク終わってやりやすく、少人数だと戦略性があり?しても少なく??遊びやすい。(※)
7点rinrinむしろアサラとコンペすべきゲーム。
7点hata一発逆転が無いので1ミスがとても痛い。どうやれば点数を上げられるのか、今ひとつつかめない。
7点chaga半ソロゲーム。カードサイズが大きすぎる。場所を取る。
6点ksカード捨て過ぎ。
5点ABB特になしよ。


☆ストラスブール 6.285 / 7
9点djフェルドにしてはシンプルなゲームだと思う。競りに使うカード枚数は自分で決められるものの、ひいてくるカードはランダムというところなど、適度な運要素を盛り込んでいるあたりはさすが。先の状況を読みつつ、戦術を練らなければいけないので考えることは多い。任務カードの存在は、各々の狙いが適度に分散する効果があり面白い。もっとも、そのシステム自体は若干古くさい感じがしないでもない。
8点ave好みではあるが3人より多いともっと面白いと思う。人数が多いと面白さが増えるが失敗も増える。
7点ks3人プレイは…
6点chaga今日は3人プレイだったのでちょっとモヤッた。4人以上だとまた印象が変わると思う。
5点hataやれることが少ない。任務カードが面倒。
5点ABB任務カードがきつい割に点数が低い。
4点rinrin競りと点数、お金に結びつかないのが…ちょっと残念。


☆ランカスター 7.375 / 8
10点dj勝ち筋がいくつも見えてきて奥の深さを感じる。騎士の場所取りに負けても他の場所に置けるという救済策はなにげにいい。しかしその分、プレイタイムが長くなってしまうが…。投票システムはトップいじめにも有効だと思うし面白い。個性を持ったいいゲームだと思う。木駒にシールを貼るのは個人的には×。騎士の強さなんてシンプルに数字が書いてあるだけでいいのだから、印刷しておいて欲しい。焼き印だったらもっといいな。
9点aveワーカープレイスメントはハズレが少ないが、これは当たりに入ると思う。1回ミスするとずっと後引くのがつらい。
8点カンドリやることは多いが、ゲームはサクサク進み、いい。2位だったから?しい。(※)
7点chaga第1ターンは騎士を増やす、又はアップグレードすること。投票システムは面白い。
7点MK108意外性に欠けると思う。
6点ks投票面白い。
6点ABB序盤に駒が増やせるかどうかが鍵かなあ?
6点rinrin勝てなかった。


☆トロワ 8.333 / 3
10点djダイス運が悪ければお金で買えばいいじゃない。そんな驚きのゲームシステムが素晴らしい。出てくるカードのアクションによって毎回ゲーム展開が変わるし、戦略の幅が広くとても難しくもあり、また楽しめる。(※)
8点カンドリいろいろ考えられるし、カードの??も何が出るのかわからないのでゲーム展開が毎回かわって楽しい。
7点ksダイスシステム良


☆銀河帝国の興隆 7.000 / 2
10点djおはじき最高!おはじきスキルで勝っていてもゲームには勝てないという…。それでも超お気に入り。ま、欠点はいくらでも見えると思います。やけに長くかかってしまうゲーム時間とか…。ボードのつなぎ目で駒がはじけ飛ぶとかwでもなんかもうはじけるだけでいいって感じ。
4点カンドリおはじき微妙。?数の見えるままのゲームは邪魔のしあい等があってあまり好きではない。(※)


(※)カンドリ君の字が汚すぎて判別不能箇所は「?」と表記しました。


以上、平均得点順に並べるとこんな感じです。

トロワ 8.333 / 3
アサラ 7.800 / 5
ランカスター 7.375 / 8
世界の七不思議 7.333 / 9
銀河帝国の興隆 7.000 / 2
ストラスブール 6.285 / 7
クワークル 6.111 / 9
禁断の島 5.143 / 7


総評

まず目についてしまうのが大賞受賞作であるクワークルの評価の低い点です。その理由は主に2つあり、1つは運に左右されやすいということと、ダウンタイムが長いということです。気をつけていただきたいのが、運がゲームに及ぼす影響です。僕は運の比重が高くなる=ゲームがつまらなくなる、とは思っていません。運に翻弄されて負けてしまっても楽しめるゲームはいくらでもあるからです。つまり、運を理不尽と感じてしまい面白さにつながらなかった、というのが正しい見方ではないでしょうか。確かにクワークルはルールも単純で誰にでも簡単に遊べるゲームとして仕上がってはいるし、このゲームを窓口としてこの世界に入っていく方もいらっしゃるとは思うのですが、ある程度経験を積んだプレイヤーを納得させるだけのポテンシャルがなかったのかなあ、と。大賞受賞作という期待感で、自然と厳しい評価になってしまったのではないかと思われます。

もう1つ最下位となってしまった「禁断の島」ですが、これも運による説得力がイマイチ不足気味だった印象です。もっと大きな理由として、よく出来たゲームであるパンデミックの簡易版である、という点も評価を下げてしまった一因でしょう。仮にパンデミックが世に出ていなかったら、もしくはこちらの方が先発であったなら、また違った評価になっていた可能性があるのではないかと思われます。

結論から言えば、上記2つのゲームに関しては、得点に表れているほどつまらないゲームではない、と、ここでフォローしておきます。大賞とか、元ゲームとか、そういうことを抜きにして考えればもう少し正当な評価を得られたのではないかな、と思います。

上位の方に目を移すと、トロワやアサラといった比較的重めのゲームが目立ちます。運要素がありつつもしっかりとした戦略が必要なゲームです。これらのゲームがここまで高評価だったことは僕自身としても意外でした。軽めのゲームが好きな方もいらっしゃいますから、もっとこなれた評価になると予想していたのですが、しっかりと作り込まれたゲームバランスやコンポーネントなども評価されたのかも知れません。また、例えゲームに勝てなかったとしても、自分としてはがんばれたという達成感でゲームを楽しめたということになるのかも知れません。

エキスパートゲーム大賞を受賞した「世界の七不思議」の評価が少し伸び悩んだように思います。最近のゲームの中では圧倒的な高評価を得ていたゲームだったハズなのですが…。


今後のドイツ年間ゲーム大賞への提案

今回の大賞受賞作「クワークル」に対しての疑問は確かにありますが、それよりも納得出来なかったのがアサラのポジションです。微妙な立ち位置のゲームで、ファミリーゲーム向けかと言えば、ちょっと難しすぎます。そういう意味ではもちろんクワークルの方が上でしょう。じゃ、エキスパートゲームの方にノミネートしていたらどうかって言うと、これがフリーク向けのゲームであると定義するのであれば、やはり若干弱い気がします。ところが、今回の集計でわかったように、とても評価の高いゲームなんです。そもそもノミネートの仕方が間違っていたのではないか、という気がします。

そこで考えたのですが、こんな方法はどうでしょう?まず年間ゲーム大賞、年間エキスパートゲーム大賞に加え、年間ファミリーゲーム大賞を新設します。そしてノミネートは各賞ごとにわけずひとまとめにし、それらの中からこれらの賞を選ぶのです。ノミネート数は以前のような5作品、今回のような6作品でもいいですし、10作品くらいに増やしちゃってもいいと思います。

で、ここからが重要で、まずエキスパートゲーム大賞とファミリゲーム大賞を選びます。そしてそれとは別に全ノミネート作品の中から年間ゲーム大賞を選びます。つまり、年間エキスパートゲーム大賞と年間ゲーム大賞のW受賞ということもあり得ます。箱絵に堂々とダブルクラウンを印刷しちゃえばいいじゃないw

この方法なら、例えば今回のノミネート作の中からファミリゲーム大賞としてクワークルが選ばれたのであれば、まだ違和感なく受け入れられるんじゃないかなー、と。アサラに関していえば、エキスパートゲーム大賞と年間ゲーム大賞のどちらか、もしくは両方を狙えるポジションとなり、例えノミネートどまりであったとしても、納得できるような気がするんですよね。そして、とってもとってもよく出来てる!って誰もが思えるようなファミリーゲームが登場した暁には、ファミリゲーム大賞と年間ゲーム大賞を両方あげちゃっても、みんなうんうんって頷いてくれるんじゃないかなー、と。いかがでしょう?

例えばね。去年の例で言えば、ディクシットにファミリゲーム大賞と年間ゲーム大賞を両方あげちゃうんですよ。その方が、年間ゲーム大賞のみの時よりなんとなく納得できませんか?W受賞に値する作品なのか?っていう議論が起きてしまいそうな気はしますが、ほら、他にエキスパート大賞として、んー、フレスコあたりが受賞してれば、うん、まあ納得、って感じになりません?w
author : dj | comments (0) | trackbacks (0)

Comment

Comment Form









 

Trackback

Trackback URL :